私はずっといい子でいた。誰かに嫌われるのが怖くて、嫌なことにも笑ってた。



笑っていればみんなが安心する。パパは家にいたことがない。




ママがいつも瑠璃華はいい子ねと言うから、いい子でいなくちゃと思った。




本当は寂しいって泣きたかった。




パパとママと毎日一緒にいたかった。




お願いだから何処にも行かないで、私を一人にしないで!




でも私の声が届くことはなかった。




たけど村井は違った。




うちに来たあの日から、村井はずっと私の側にいてくれた。




どんな時もずっと一緒にいてくれた。




私はもう一人ぼっちなんかじゃないって思えたんだ。