「本当にバカバカしいと思ったけど、どうせ我が儘お嬢様で俺なんかの言う事聞かないだろうし、直ぐに首になるだろうと思った。」



私は村井を紹介された時、お兄さんが出来たみたいで嬉しかったのに。




「初めて瑠璃華に紹介された時、瑠璃華俺の手を握って、今日からよろしくね。って笑顔見せられた時、こいつ笑ってないなと思えた。」




そう私は大人の顔色ばかり伺って来た。




両親とも使用人とも上手くやるには、笑顔が一番だと思っていた。




「なんか、こいつを本気で笑ってないと思ったんだよ。悲しい笑顔じゃない、瑠璃華の本当の笑顔が見たくなった。俺が瑠璃華を笑顔にしてやるんだと思った。」




村井涙が止まらないよ。