「先ずは亡くなった彼女の事から話すよ。彼女は俺の幼馴染みで、生まれた時から心臓が弱くて、手術しても長くは生きれないと言われた。だから俺は彼女とずっと一緒にいることにした。」




村井の手が震えている。




村井にとって彼女が大切な存在だと言う事が分かる。



「彼女を愛していたよ。彼女が死んだ時俺も一緒に死のうとした。」




やだ私の体も震えて来た。



「たけど彼女の手紙を見たら死ねなかった。私の分も生きて幸せになってほしい。【トオル私の事を思ってくれるなら、新しい恋をして愛する人生きなきゃ駄目】一杯泣いた。新しい恋なんて出来る訳ないだろ。」



そうだよね、彼女を忘れて新しい恋なんて無理だよ。