「俺がもっと大きくなって立派な男になれたら…」
「俺と…結婚してください」
「……ッ!たいちゃん!たいちゃん!」
あたしはたいちゃんに抱きついた。
両手にたくさんのたいちゃんへの想いをこめて抱きしめた。
「千佳…。大好き」
「あ、あたしもぉ…」
「離したくない」
「うん…」
「離れたくない」
「うん…」
「千佳とずっと一緒にいたい」
「………うん」
あたしはもう涙でグショグショになった。
たいちゃんの洋服があたしの涙で濡れていく。
たいちゃん
離れたくないよ
やっと
同じ気持ちだってわかったのに…
明日にはもう
たいちゃんの温もりを
感じれないなんて…