「今日、俺に付き合って」





目を開けると

あたしの大好きなたいちゃんの笑顔がそこにあった。





たいちゃん



目…赤いよ?





昨日引っ越しの話し聞いて…






泣いた…とか?









あたしバカだから期待しちゃうよ…





「夕方行くから。それまで太一くんと遊んでなさい」




ママが言う。




「…わかった」



あたしは自分の部屋に戻りダンボールの一番最初にあったピンクで花柄のワンピースを着た。