「それに俺が無理やり抱きしめたんだ」
いつの間にか長野くんがあたしの隣にいた。
その後ろには息をきらした木下さんがいた。
「俺が新井に告白してフられた。ただそれだけだよ」
長野くんが言う。
あたしはまだ長野くんに返事をしていないのに長野くんはあたしの気持ちに気づいたらしい。
長野くん
ごめんなさい
「今度新井を傷つけるようなこと言ったらどうなるかわかってんだろーな?」
「新井さんを傷つけたら私も許さないから」
木下さんがいつもとは全然違う顔でみんなに言った。
「じゃそーゆーことで。みなさん仲良くしましょー」
たいちゃんが笑顔で言う。
座り込んでた男子の手を取り起こしてあげ
そいつに
ばーか
と言い笑いあってる。
男子ってホント不思議。