「そ、そうだよ」



強がるあたし。



こんなあたしはいらないのに。


勝手に口が答えてる。






「俺の気持ちわかってると思ったのに…」





たいちゃんがボソッと呟いた。





え?



たいちゃんの気持ち?




わかんない…


わかんないよ…




あたし鈍感で馬鹿だから


言ってくれないとわからない





「お前最低だな」




たいちゃんがそう言って先に歩いて行った。




やだ


待って



ごめん




ごめんなさい




ココロの中で謝ったって意味がない。




ちゃんと…言葉にしなきゃ



意味がないのに…



わかってるのに



あたしは…





できないんだ