「たいちゃん…。素直になりなよ」




「は?」



「木下さんが可哀想だよ」




「お前なにいってんの?」




「両想いなのに我慢しなくていいぢゃん!」


「ちょっ、千佳!?」




「あたしとのあんな約束覚えてるわけぢゃないよね?あんなん子供の夢に決まってるぢゃん。今はそんな事思ってないし」




あたしの口が勝手にしゃべりだす。




嫌だ

嫌だ

嫌だ



こんな事が言いたいんじゃないんだ。



ただ…ただ…





たいちゃんの中で

木下さんよりもあたしは…




小さい存在なんでしょ……





「お前本気で言ってんの?!」




たいちゃんがキレた口調で言う。





やだ…


たいちゃん怖いよ…