そう思えば、なんだか素敵なことに思えて。



「そうですよね……、よしっ! 俺は本名で俳優になる」



とかなんとか言い出す3号もどうやら単純で。



「頑張れよ」



そう言った青空先輩は、3号を見ながら少し眩しそうに笑った。



きっと、誰よりも夢を語りたい人。



それを思うと、とても切なくなり思わず鼻がツンとなる。



「じゃあ、そろそろ片付けて。今日のメインイベントにするかぁ」



樹先輩がそう言って立ち上がる。



「メインイベント?」



不思議そうな顔をするのは青空先輩。