奈美ちゃんと咲良先輩がそう言う中、私も椅子の上に立ち上がる。



「もう一度乾杯しましょうよっ」



「そうだな、今度はなにに?」



そう言いながら、琥太郎先輩が椅子の上に立つと、奈美ちゃんも面白くなってきたのか笑いながら立ち上がる。



「危ないですよ、別に椅子の上に立たなくても」



新入部員3号には意味がわからないらしく。



「いいんだよ、お前も立て」



樹先輩がそう言うと、3号と咲良先輩も苦笑いで立ち上がる。



そして……。



いつも椅子に立ち上がっていた青空先輩を見ると、みんなを見上げて少し困ったような顔で、なんだか嬉しそうな顔。