青春部が全員揃って食べるのは最後になるかもしれないから。



「おにぎりあるよ」



相変わらず、咲良先輩は理想女子で。



「え、これ咲良先輩が? マジで? 超美味そう」



3号が食いつき手を出すと、琥太郎先輩がその手を払いながら自分が先に取る。



「新入部員のくせに厚かましいんだよ」



「そこ関係あるんですか?」



「咲良先輩のおにぎりはマジで美味いんだ、お前には勿体ない」



「はあ? じゃあ琥太郎先輩にも勿体ねえよっ」



「なんだ? 生意気だなっ!」



とかなんとか言い合う二人。