長くなりそうな青空先輩の話しを遮って、奈美ちゃんが目の前の料理を見て呟く。



思わずその言葉に吹き出してしまうみんな。



確かに、早く食べたい。



つられて笑う青空先輩が、笑顔で紙コップを上にあげる。



「じゃあ、前置きはこの辺で……。青春部に乾杯っ!」



「青春部に乾杯っ!」



「乾杯っ」



「かんぱーい」



それぞれが声を上げ、それぞれが笑顔の中みんなで食べる料理はとても美味しかった。



少し焼き過ぎた硬い肉の味は、きっと一生忘れないだろうと思った。