屋外用の簡易のテーブルに、焼いた肉や野菜が乗せられる。



そこに皆が集まり、テーブルを囲む。



紙コップにジュースが注がれ、それぞれがそれを手に持つ。



「で?」



「で、じゃねえよ樹。『青春のバーベキュー大会』だろ? ここは部長から一言だよ」



そう言った琥太郎先輩が、青空先輩を見る。



皆の視線を集めるその人が、少し困ったように笑いながらも声を出した。



「今日は晴天に恵まれ、絶好のバーベキュー日和になったな。思えば、青春部は三人からの出発だったけれど、今はこんなにメンバーが増えて大人数に……」



「早く食べたい」