少し心配な気もしなくもないの。



普通のテンションだと心配だなんて、変な話しだけどこの人の場合そう思ってしまうのよね。



初めは通勤通学の人間で混み合っていた電車内も、海に近づくにつれ人が少なくなり空いてくる。



座席に座れるようになり隣同士に座る。



電車の音を聞きながら、窓の外に流れる朝の景色を見ていると、隣に座る青空先輩が声を出した。



「いいのか?」



「はい?」



「いや、学校サボったりして」



少し申し訳なさそうな言い方。