それはどこかで見たことあるような、白い封筒で……。



「青春のラブレターっ!」



思わずそう、叫んでしまったのは私。



「青春? なんか知んねえけど、美術室の机に忘れてたみたいで、返そうと思って持って来たんだよ」



「おおっ! 新入部員第3号っだなっ!」



「月夜っ、いったい何通書いたわけ?」



呆れてそう聞くのは咲良先輩。



「いや、これで終わりだ。そうかぁ、まさか男子が釣れるとは思わなかったよ。まあちょっと予想外だけど、それはそれでありがたいっ!」



はあぁ……。



もはや掛ける言葉もない。