「今日も、爽やかな一日だなぁ! うん? 彩乃君、奈美君どうしたんだ?」
「体力回復に努めてました」
眠そうな顔を上げて、そんな適当なことを言う奈美ちゃん。
「誰だ? え? 奈美君の彼氏か?」
「違いますよ、樹先輩に用事があるとかで、待ってるらしいです」
「樹君に?」
青空先輩の後から入ってきた、今日も綺麗な咲良先輩がそう声を出す。
「げっ、なんだ? めちゃくちゃ美人」
驚くのは、1年男子。
「で? 樹になんの用事なんだ?」
軽く聞いた青空先輩に、その1年男子がポケットから何かを出してそれを机に無造作に置いた。