図書室の窓を開けて、爽やかな風を感じながら机に突っ伏し、休みの間振り回されて溜まった疲れを癒していた。



「なあ」



うん?



突然の低い声に、奈美ちゃんと二人で顔を上げる。



「ここが青春部なのか?」



そう言って、間借りスペースに入ってきたのは1年の男子。



知ってるよ、この人知ってる。



だってかっこいいからって、1年で人気あるし。



「うん、そうだけど。なにか?」



短い髪をツンツン立たせた、背の高い男子に軽く返すのは奈美ちゃん。



冷たい表情はなんだか怖い気もするけど、私達にはたいして関係ない。