3年の頃などは、完全に行く気が失せていた。



そんな私がワクワクしている理由など、一つしかないんだけどね。



少し寝坊した私が慌てて集合場所に着くと、そこには咲良先輩と琥太郎先輩がもう待っていた。



「すみません……」



「ううん、遅れてないよ」



爽やかな笑顔でそう言ってくれる咲良先輩は、いつもの制服姿ではなく私服姿で……。



動きやすいようにか、サブリナジーンズを履いていて、その足の細くて長い事と言ったら。



私が履くと、間違いなくただの短足に見えるそれを、完璧に履きこなしている。



しかも足はスニカーってっ!



その丈の場合、どう考えてもヒールのサンダルなのに。