「え? 1号?」 「新入部員1号だろ?」 ああ、新入部員ね……。 って、なにそれっ! そう思い、隣を歩く樹先輩を見ると私を見ている視線とぶつかる。 少し笑っているその顔に、胸がトキメいたりするもんだから、慌てて顔を伏せて地面に視線を落とす。 「くだらないことってなんですか?」 「遠足だからって安易なこと考えんな。山登りとか、工場見学なんかマジでしたくねえからな」 ああ、それね。 てか、じゃあどこに?