「昔近所に住んでたおばさんよ、よく遊んだわね。それより柚妃ちゃん耳でも悪いの?」
『いいえ。私は昔声が出なくなってしまったんです。おばさんのことあまり覚えてないです』

「そう、かわいそうね…。」

『兄を知りませんか?』

「柚妃ちゃん知らないの?智也君は大スターよ!!
今は人気バンドのリーダーよ!!」

お兄ちゃんがバンドのグループ!?
えっ信じられない…
でも有名人ならすぐ見つかりそう。

『事務所とか知りませんか』

「えぇ知ってるわよ。」

おばさんはそう言って住所の紙を渡してくれた。