本人を目の前にすると、好きな気持ちと悔しい気持ちが入り交じる。




なんか情けな………




とさえこの時は思った。



「実はさ…先輩が捕まっちゃって…」




ほぉ~う……

貴方に親しくしてる先輩なんかいたっけ?


将ちゃんの口から、先輩の話なんて1度も聞いたことないよ?



『へぇ~そうなんだ…』



「…それで…さ……」





きっと待ってるよね?


私からお金を出すって言うのを。



私は絶対言わないよ?



でも悔しいことに、

やっぱり好きだよ。



受け入れてあげるから、せめて貴方が私を頼って?



どんなかたちでもいいから、私を必要として?