あたしはタケちゃんの待つ校門へ向かった。

もちろん、いじけたまま。



しばらくすると、校門の近くで待っているタケちゃんの姿が見えた。
あたしは手を振りながらタケちゃんの方へ駆け寄った。

「タケちゃあーん!!!待った?」
「全然待ってないよ。俺も今来たとこだし。」

いつもそう言ってタケちゃんはあたしより遅れてきたことなんかない。
あたしのこと好きって思ってくれてるんだなーって実感する。
だけどドキドキしたりはしない。そばにいたら安心する。それだけは本当。



「デートなんか久しぶりだよなー?」
「ほんとだよお!あたし寂しかったんだからねー。」
「でも毎日一緒に帰ってたじゃん!」

あたし達はこんな他愛もない会話をして、笑い合いながら歩いた。
あたしは自分からタケちゃんと腕を組んだ。





今日は思う存分イチャイチャしてやるんだからっ!!






あたしは幹に対する闘争心・・・?が芽生えていた。