「あなたたちは?」

「僕たちは、ルルコ様の護衛騎士団です」

「えぇえっ!?」

ブロンド少年の簡潔な物言いに、驚きの声を上げる、あたし。

「僕はフィリス」

「俺はユーマ」

「私はラクトと申します」

…どうしよう。
王子様以外も王子様だよ…。

「ヨロシクねっ。ルルコ様っ」

フィリス君の天使の笑顔に、軽い目眩を覚えたあたしに、

「おい」

鋭い声が投げられた。