隣の席の海斗君とのやり取りはいつも通りだった(顔色が悪いのは心配されたけど
何時もは毎時間の休み時間に漣が来て、いつも話しているのに今日はそれが1回もなかった
……あからさま避けられている
私もこれを気づかない馬鹿じゃない
や、気づけないくらい馬鹿だったらこんな気持ちにならなかったのかな
やめだやめだ!こんなこと考えてちゃ切りがない
今は部活に集中しなきゃ
-パチんっ
両頬を手で挟んで気合を入れる
「ははっ。莉子ちゃん気合入ってるね。昨日の練習試合で皆も気合い入っちゃってるもんね。」
『ふふふ。そうですね。頑張らなきゃ。』