大「家までもう近い?」
莉「・・・うん。」
自分で言って悲しくなってきた。
このまま喋らなくて一生サヨナラなのかな・・・?
一生まではいかないかもしれないけど、随分長い間は会おうとしなければ会えないよね。
こんな練習試合なんて、めったに無いって雅也さんが言ってたし。
あぁ・・・せっかく会えたのに、こんな事になるなんて最悪だよ
これじゃぁ嫌われちゃうな
肝心な時に言えない
女の子じゃん
大「俺さぁ・・・。好きな子いるんだ。」
えっ!?
大河くんから、衝撃発言が飛んできた
頭をガンって打たれた時のように、頭の中が真っ白になる
大「その子とさ・・・今まで普通に接することが出来たんだけどさ。
好きって思ったら、ギクシャクしちゃったんだよね。」
それって・・・私が大河くんに対して思ってる気持ちと一緒だ。
こんな苦しい気持ちを、お互いに違う相手に抱いてるんだ
同じ相手じゃなくて・・・