ー漣


漣「ただいま。」


「お帰り。・・・ずいぶんご機嫌じゃん、今日も莉子ちゃん送って来たの?」


確かに、何かと理由付けて一緒に毎日帰ってる

ってか、俺ってそんなに解りやすかったっけ・・・?



漣「悪いかよ。」


そう。この人は


俺の兄貴。

成宮 雅人(まさと)


俺と雅兄は、顔が似てるんだってさ・・・。



だけど、部長やってて、考え方がガキじゃなくて大人。



俺が持ってない物を、持ってるって感じ・・・・・・


兄弟だからって理由で、雅兄と比べられて・・・。

雅兄は、気付いてないと思うけど。

サッカー部のマネージャーやったりして、雅兄に近づいたりして

俺だって利用されたんだぜ?

本当に女ってウザいって思った

だけど

そんな俺でも


あいつだけは・・・

莉子だけは、雅兄じゃなくて俺を見てほしいって


心から思ったんだ・・・・・・ーー