『私、会長に救われてました。』




最初は口が悪いし、私に意地悪をしてくるし、会長のことは苦手だったけれど。



いつの間にか、“副会長”や“委員長”じゃなくて、“美穂”って呼ぶ会長が。


私のことを外見で判断したりせず、ちゃんと1人の人間として接してくれる会長が、私の救いになっていた。



教科書をしつこく借りたり、会長のことを怯えたり。

会長の前がいつの間にか、私が素でいられる場所になっていたのです。