余命宣言された日まで、あと21日─…。
「家に来ない?」
朝飛が誘ってきた。
「え…家って、朝飛の家?」
「家って言ってんだから当たり前だろっ」
「そっかぁー。 行く行く~♪」
「今日、泊まってけよ」
ととととととっ……泊まるっ!?
1つ屋根の下で男女が一緒に一夜を過ごすの!?
「○×♂△◎▽♀÷☆~!?!?!?!?」
「何だよ、恥ずいの?」
「いや、えっと…あはは♪///」
「隠すな。 恥ずいんだろ(笑)?」
「正直……恥ずいです。」
「やっぱり。 無理矢理でも泊めっからな!!」
無理矢理~? まっ…まさか……!!!
「なんかエロいことでもする気!?」
「ん? エロい人とエロい部屋でエロいことしてみようとは思わないの? ダメだなぁお前は。 男はエロいことが大好きなんだけど」
「この変態がぁ!!! バカ!」
「変態で何が悪い。 お前も変態じゃん」
「はぁ!?」
私…実はこういう言い合い、楽しいんだ。
朝飛は生きてます─ってスパッと言えるから。
ず─っとず─っと…そばに居てね…?
私を…おいていかないでね─…。
「エロいことすんなら泊まらないもんねーだ」
「無理矢理でも泊めるって言っただろ。 手加減ずっからさ」
「てっ…手加減!? まさか本気でっ…///」
「うっせ…/// 嫌ならヤんねーよっ」
「…嫌…じゃ、ない…よ?」
「…え」
わわわわわわわわわわっ////
私…何言ってんの!?
「何でもないっ///」
「そ? 思い出に残る一夜にしような」
「…うん」
思い出に残る一夜…か。
だよね、そうだよね。
朝飛には時間が限られてるんだもん。
大切な一日一時間一分一秒…。
無駄にしてはいけない。
無駄がないような一夜にしないといけないなーあ。