季節はついに冬。
毎日寒い日が続く・・・・が、今のとこを雪なし。
「早く雪降んないかなぁ・・・」
「そしたら雪食えるもんな♪」
「は?」
意味不な発言。 ま、いっか(笑)
「そーだ! 私、毛糸買ってくる♪ んで、朝飛の手袋編んであげるよ!」
「マヂ? 嬉しー♪ 行ってらっしゃい」
「行って来ま~す」
そういって、私は家を出た。

「・・・何色がいいかなぁ・・・やっぱ青? 緑かなー・・・」
ブルルルルルルルルルッ
選んでいると、突然携帯の着信音。
「はい、もしもし・・・?」
『あ、玲ちゃん!? 朝飛の母だけど!! 朝飛が倒れた! 病気の症状かもしれないのっ・・・今すぐ来て!!!..........プッ...プープープー...』
すぐ通話は切れた。
朝飛が・・・倒れた!?

私は、無我夢中で病院へと走る。
キメていったヘアもぐちゃぐちゃに。

病室の前には、朝飛のお母さんが座っていた。
「お母さん・・・? 朝飛は?」
「あ・・・玲ちゃん! 朝飛ねえ、今寝てるわよ。一応落ち着いたって・・・」
「そうですか・・・中、入っても大丈夫ですか?」
「どうぞ」
「ありがとうございます」
私は静かに朝飛が起きないように忍び足で病室に入った。
そして、横にあったイスに腰掛ける。
「朝飛・・・朝飛・・・朝飛・・・・・・」
私は何度も何度も、朝飛の名前を呼び続けた。
朝飛は私に名前を呼ばれると、すごく嬉しそうな顔をするから・・・・。 いつも微笑んでいたから・・・。

「ずっと・・・そばに居るからね・・・私が、朝飛を守るから」

私はそれだけ言って、病室を出た。