「楓はさ、聡史のこと好きじゃないのー?」

美伊奈の質問に、思わず笑ってしまった。

「えー?好きなわけないじゃんっ!ありえないよー」

「そうかな?聡史カッコイイじゃん?それにモテるしさっ?」

そりゃそうだけどさ・・・

確かにカッコイイしモテるけど、幼なじみだもん。

くどいようだけど、幼なじみですから。

「だって私ら幼なじみじゃんー。恋愛感情なんて持ちませんって!」

そういうと美伊奈は、ポカーンとして、口をあけていた。

「ど・・・どうしたの・・・?」

「え、楓と聡史って・・・幼なじみだった・・・の・・・?」

いかにも初めて知りましたって顔でこっちを見てきた。

あれ?私、美伊奈にいわなかったっけ??

私もはてなでいっぱいだった。

「言わなかったっけ?」

不思議そうに質問する私に

「言ってないからっ!!」

と、美伊奈の激しいツッコミが入った。

そうかー。私と聡史の関係、知らなかったんだな・・・。

じゃあもしかして私達って、思いっきり誤解されてた・・・?

そう思うと、なんでかわかんないけど慌ててきた。