なんでばれたらダメなのかわかんなかった。

でも、それよりも!!

「幼なじみだったの!?」

それが気になった。

「…うん」

「そっ!俺等幼なじみ!」

笑顔の奏に対して、美伊奈は暗かった。

「なんで言わなかったんだよ?」

聡史の質問に、奏はこう答えた。

「は?俺に聞くなって!」

笑いながら、そう答えた。

私と聡史は、同時にガクッと肩をおろした。

「じゃあ美伊奈っ!なんで?」

私は美伊奈に問い掛けた。

すると美伊奈は恥ずかしそうに答えた。

「だって……言っちゃうとうるさいじゃん…」

うるさい?

誰のことだろう…

「誰が?」

私が聞こうとしたことを、聡史が最初に言った。

「−っ!!だ…男子がだよ!」

は…はい…?

今なんと?