キィ・・・

屋上のドアが開く音がした。

やばい・・・どうしよう!

美伊奈に助けを求めようと、美伊奈がいた方向を見たけど、そこにはもう美伊奈はいなかった。

どうやら、屋上のどこかに隠れてしまったらしい。

私があたふたしていると声が聞こえてきた。

「誰かいんのー?」

・・・ん?この声は・・・

そーっとドアのほうをのぞいてみると、そこにいたのは奏と聡史だった。

「やっぱ聞き間違えじゃね?」

「いや!!じゃあなんでドア開いてんの!」

ギクッ!!

・・・ごもっともですね。

私は観念して、奏と聡史がいるところに出て行った。

「あ!楓じゃんっ!」

「お前・・・なんでココにいるんだよ!」

「・・・あははー」

私は笑ってごまかそうとしたけど、やっぱりごまかせるわけもなくて、

「いやいや。あははーじゃ、ねえだろが!」

と、聡史のツッコミが入った。