No,3 ☆過去☆



あたしには、男は皆同じに見える。女は男から見たらただのおもちゃ。


使い捨てみたいなもんだよね。男は大っ嫌いだ。


あたしは、男に捨てられた。だから好きになれない。


皆に

『なんで、咲玖はモテるのに付き合わないの??』

って聞かれ毎回、

「だってイケメンいないもん!」


って答える。逃げてることは自分でも分かる。でも、もう恋愛は無理だと思って


しまった自分がいた。


恋愛が怖いと思ってる自分がいた。



でも、本当に無理なんだ。《あの日》以来。


この事を知っているのは、姫樺だけ。


たった一人の親友であり、一番の理解者だ。もう姫樺しか信じれない。


ほかに友達いるけど、あんまり仲良くない。姫樺は何をする時も一緒だった。


『さく~~』


『さく!』


『咲玖!!』



ハッ!!


姫樺が呼んでいた。  全然聞こえなかった。


「あ、どうしたの??」

『”あ”じゃないわよ!!川上先輩1-C来て咲玖のこと呼んでる。』

「え~~~!!いないって言って・・・」

あたしマジで無理だから~~!!  誰か助けて~~

『もう遅いわよ。目の前にいるもん。』

はぁ~~~??

「こんにちは。俺のこと覚えてる??」

あたしは

「え?『あっ、はい』」