「それに……



そう言いかけた時。


いつのまにかユキがあたしを抱きしめてきた。



「ユキ?………それにね…」

「もういい。喋らないで」



ユキは寂しそうにそう言い、あたしから離れて遠くのソファーに座る。



何で……?


何でそんなに寂しそうな顔するの?



確かにユキと同じ大学に行こうと、4月から必死に頑張ってきた。