「こんな味。」



チュッ。



突然のキス。

何がなんだか分からなくて、あたしの顔がみるみる赤くなる。


まだユキの唇の感触が残る自分の唇を触ると、少し湿っていた。



湿っているというか……





「!!………苦っ…」



何とも言えないこの苦さは、ブラックコーヒーの味。


そこで、やっとキスの前に言ったユキの言葉が理解出来た。