「うん。莉紅には頑張って欲しいんだ」 そう言ってユキはまた、笑う。今度は心から喜んでくれているみたいだった。 ごめんね、ユキ。 本当にあたしは、我が儘で寂しがりの甘ったれだったね。 「でもねユキ。あたしの夢は大学に行っても、叶えられそうにないんだけど、いいかなぁ?」 だって その夢は ユキ次第だから。