先生は片付けを他の生徒にさせて、ボクには保健室へ行くように言った。

鼻の付け根を抑えながら、
保険委員に連れられて保健室へ行った。

鼻に詰め物をしてもらって
教室へ戻った頃には
次の授業が始まっていた。

目立たないように席に着くが、
心なしかみんなにあたたかく迎えられてるような気がした。

でも、それは気のせいで
山嵜くんの横を通った時に
足をひっかけられ転びそうになった。

"へたれのくせに"

って聞こえた気がした。