私がいうと、沖田さんは潤んだ瞳で私を見つめた。
しょ、小動物的小悪魔!?
そんな表情で見られたら誰でもきつくは言えないでしょう
「わかりましたよ、でも心配だから私ずっと隣で見てますからね」
パアッと嬉しそうに笑った沖田さん。
敵わないな……
というか、私が側にいたいだけなんだけど。
「ありがとうございます。でもまあ菅野さんが何と言おうと今日は側に居てもらうつもりでしたが……」
刀の刃に自分をうつして沖田さんはそう言った。
この表情は、私が好きな沖田さんの表情の一つ。
力強く私を守って刀を振るってくれていた沖田さんの表情。
この表情に、刀に、沖田さんに、どれだけ助けられたか。
私は布団の上に座って瞳を閉じた沖田さんの傍らに座ってジッと様子を見ていた。
すごく集中してるって感じ。
寝てなきゃしんどいはずなのに。
きっと今日、何かが終わる。
隊内に走っていた殺気の原因がきっと。
「…………っ」