「なんだか最近皆さん落ち着かない感じですよね」


その視線に緊張しながら私は部屋の中へ足を進めて行った。


「……そうですね」



沖田さん変だ。いや、いっつも変だけど、この感じは何か隠してる。

でも私に言わないってことは、きっと理由があるんだ。

沖田さんは優しいから、私が傷つかないようにって。


沖田さんだけじゃない。
皆殺気立ってる。

だけど私は踏み込まない。それが歴史を変えないための方法だから。




「夕飯です沖田さん、ご一緒しましょう?」

「すいませんが、少し気分が良くないので私は遠慮しておきます。
でも菅野さんはどーぞ食べて下さい是非ここで」



沖田さんがいる布団の隣に座りながら、私は苦笑した。

いやいや気分悪い沖田さんの隣でパクパクご飯を食べれるような図太い神経の持ち主ではないですよ私。



「大丈夫ですか沖田さん、気分が悪いなら刀見るより寝てないと」

「今日は、ゴホッゴホッ」



何か言いかけた沖田さんは咳に体を揺らした。



「お、沖田さん、ダメですって」