そう優太君が言ったから、すぐにみよ子の笑顔はなくなった。


「どうして?」

「僕にもわからない、でも生まれ変われたら一緒になろうね」



小さなみよ子にはわからない。

でも優太君は知っている何か、みよ子が泣きそうなのに気付いて優太君は優しくみよ子の額にキスをした。



「それは約束するから」

「優太君」



次の日、その日もみよ子は目覚めないお母さんに手紙を書いていた。

昨日の夜お父さんも泣いていたよ、とか、結婚する約束したの、とか。


書き終わっても優太君は来なかった。


そうだ、優太君にも手紙を書こう。

みよ子は新しい紙とペンを出してそこに優太君へ、と書き出す。