優太君がいったいどこの子なのか、どこから来てるのか
みよ子は全く知らなかった。
でもみよ子が病院の庭でお母さんに贈る手紙を書いていたらいつも来てくれて、
「あ、優太君!」
「こんにちはみよ子ちゃん。今日もお手紙書いてるの?」
やっぱり寂しかったみよ子の心を温めてくれていた。
みよ子のお母さんに贈る手紙は日に日に増えていた。
「ねぇ優太君、私お母さんが目を覚ましたらもうここには来ないの」
「え?」
「だからね、結婚して欲しいの、結婚したらずっと一緒でしょ?」
小さなみよ子は笑顔を優太君に見せた。
優太君も笑っていたけれど
「約束は出来ないよ」