いくら色んなことがあったからって

久坂さんは一番に私を助けてくれた人。
それが結果的にどうであれ、私の心は救われた。


突然未来から来た私の心を支えてくれたのは久坂さんだって沖田さんだって一緒。



だから私は、長州だから、と見捨てることは出来なかった。



内心で焦る。


久坂さんは、どうなるの?




「沖田さん、長州は、どうなるんですか?」



ギュッと沖田さんの着物を掴んだ。




「ねぇ沖田さん」




黙ってないで、答えてよ。




「…………………」

「……お願いします、沖田さん、教えて下さい」