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俺はベットの上で、ただ布団にうずくまっていた。
…もう俺を受け入れてくれる場所は、ここしかなかった。
しかし、布団ですら、冷えた俺の足を一向に暖めては…くれなかった。
…冷え固まった俺の心を、溶かしてはくれなかった。
今日は、5月21日。
…バスケット部、最後の試合の日。
その、はずだった。
時計の針を刻む細かい音が、いやに耳につく。
眠ろうと目を閉じても、それが気になって眠れない。
…まるで忍び寄る、足音のように。
本当なら、もう後10分もしないうちに、試合が始まる予定だった。
俺たちの、最後の試合が。