「俺ら、そんな簡単じゃなくね?少なくとも、俺は、マッキーを結構重たーく大切に思ってんよ?」



限りなく優しい声色のカゲは、ニッコリと眩しい笑顔をキヨちゃんに向けた。



「それって、ひっ…私と二股?し、かも、両方とも、っく!片想いじゃん。」



「え?酷くね?旭ってばドS過ぎね?」



まだ嗚咽混じりだけど冗談を言う旭に、いつも通りに切り返すカゲ。



「…くすっ。」



そんな姿に、泣いていたキヨちゃんが静かに笑い出す。



キヨちゃんの笑顔のおかげで、私の気持ちも和らぐ。