辛かったね、キヨちゃん。



優しいキヨちゃんだから、罪悪感も人一倍だったよね?



でも大丈夫。キヨちゃんは悪くない。悪くないんだよ…。



「あのー…そろそろ、俺達も、いいかな?」



二人きりの空間だと思ってたキヨちゃんの部屋に、第三者の声が響く。



私は振り返り、キヨちゃんは顔を上げる。



そこには声を発したカゲと、ボロボロ泣いている旭がいた。



ずっと話に集中してたから気付かなかった。二人も、キヨちゃんの話を聞いたのかな。