「そう、だよ…?」



キヨちゃんは、なんで、と言わんばかりの顔で私を見る。



でも、私は一つ確信したことがある。その事件は…。



「キヨちゃん、キヨちゃんは友達を殺人犯になんかしてない!女の子も死んでないんだよ!」



強く言い切る私に、キヨちゃんは悲しい表情を残したまま首を傾げる。



「だって…それ、その女の子、多分、私だよ。私が植物状態だった原因、駅前で歩道に乗り上げて来た車に撥ねられたから、なんだ。時期も、2月だったんだよ。」



その事実に、キヨちゃんは瞳を大きく見開いた。