キヨちゃんは息も途切れ途切れに、それでも私に伝えようとする。



「それから、俺、部屋に閉じこもった。出れ、なかった。だけど、おかあ、が、学園来い、言った。何か変わる気がしたから、勇気、出した。」



キヨちゃんがダブってうちのクラスにいたのは、そういうことだったんだ…。



「もう、誰も傷付けたく、なかった、から、大切な人、作らないように、してきた。けど、みー、見たとき、どうしても、話したく、なった。守りたく、なった。」



私はもう、途中から涙が止まらなくなった。色んな気持ちが混ざってぐちゃぐちゃだ。