「そのままっ…ワゴン車で、逃げようとして、でも、免許持ってない、し、意識もちゃんとしてない。車、歩道乗り上げて、無関係の、中学生の女の子…轢いた。」



そこまで話すと、キヨちゃんは眉間に皺を寄せる。



「それ、事件になった。俺が、でこぽん殺人犯に、した。関係のない子、殺した。俺が…俺が…!」



キヨちゃんは何も悪くないのに。何で、こんなにキヨちゃんが苦しまなきゃいけないんだろう。



悲しいよ、辛いよ。こんなことをずっと一人で抱えてたなんて。