「でこぽん、そんな性格。もちろん、人気者、だった。ことら、みたいに。」



そんな彼が、一体何をしたというのだろう。



キヨちゃんがここまで苦しそうに話さなきゃいけない理由は、何なのだろう。



「でも、でこぽん、変わった。父親、再婚して。誰も、近寄れなく、なった…。」



そう言ったキヨちゃんは悔しそうに歯を食いしばる。



「変わってすぐ、俺、気づいて、あげれたら…あんな、ことにっ…!」



今にも泣きそうなキヨちゃんの手を、私はギュッと握りしめる。



キヨちゃんが苦しいのは、私だって嫌だよ…。