「美和ー?何ジェラシーしてんのさ?」



「し、してないし!」



戻って来た旭にからかわれながら私は体育館を見下ろす。



すると、タオルで顔を拭いていたキヨちゃんが2階席を見上げる。



間違いなく、私と旭を捉えたその灰色の瞳のキヨちゃんは、ゆるゆるとピースをした。



うっ…萌えだよ、萌え。



「くはぁ…マッキー、きっとまたモテるね。」



「止めてよ旭、現実を見せないで。」



イケメンを好きになるとホント苦労しちゃうよ…。